ブス

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ブス
ブス

ブスとは容姿や見た目が醜い様子を指す。元は細工(工芸品)の出来が悪いことを言い、転じて、物事一般に体裁が悪いこと、好ましくないことを指す。人に対して使うと侮蔑の意味を持つ。略してブサともいう。デブ肥満体)で不細工、またはデブだから不細工な人をデブとブスで「デブス」と言うこともある。人間に対して「ブス」と言う場合、ほとんどの用法で女性を指して用いられる語である(男性の場合は「ぶおとこ」「ゲス」などを用いる)。

語源[編集]

ブスの語源に関しては諸説あり、「トリカブト(附子、ぶす)によって中毒を起こし、表情が乏しくなった者を指す」とする説があるが、(→)戦前には使われていなかったことと、女性を指して用いられる語であることから、警察の出版した隠語集に記載されている「不細工な「スケ」(不良が使う女を表す隠語)が「ブスケ」となり、「ブス」となった。」という説が有力であると思われる。

概要[編集]

ブス

人に対して用いると侮蔑となるが、病気ケガにより容姿が変形したものは含めないことが多い(ユニークフェイス)。嘲笑表現の一種であるが、その一方で容姿の美醜は時代や文化圏(見る側の価値観)によっても違ってくるので、客観的評価とは言いがたく、その範疇は極めて曖昧である。見た目の上での醜美を問う語ではあるが、目には見えない性格が醜いとして「性格ブス(ブサ)」といった語も見られる。

元は手工芸品などの「細工物」で技術的に劣るために細工が悪いさまを指していたとみられるが、人の容姿に至っては粘土細工のように指でこねて形を変えることもできないため、これにコンプレックス劣等コンプレックス)を抱く人も多い。日本では1980年代以降にコンプレックス産業として社会に定着した美容整形手術により身体改造に走るケースも良く聞かれる。ただ生き物の肉体を変形させるこれら施術では、必ずしも当人の望むようには形が変わらなかったり、施術が失敗してなおひどくなる事故もあるため、これに関するトラブルも見られる。

人間以外に対して適用する場合も有る。例えばペットなどでは見た目がスマートまたは優美ではないとか、または顔付きが特徴的だとか、模様が笑いを誘うなどといった具合である。ペットはしばしば愛玩動物ないしは「家庭内の道化」として、人を和ませるために飼育されるため、不細工な動物を好む人も見られる。

人を指して不細工と言う場合、蔑称であったり劣等感を抱かせる範疇のものとされるが、その一方でその人の個性の範疇として認識される場合もある。例えば現代の日本では太っていることは美意識にそぐわないという価値観が見られる一方で、いわゆる「デブタレ(太ったタレント・→デブタレント)」というジャンルが存在し、それらの熱狂的支持層も存在する。

平均美人説(→美人)からすれば、不細工は美人や童顔と比べてかなり特徴が強い顔であると言え、とあるベテランセールスマンの弁によれば、「一発で顔を客に覚えてもらえる」といわれることもあり、さらに長身で体格が良ければ「威圧的でいかつい風貌」といわれることもある(ただし、「凶悪そうな外見」と軽蔑されることもある)。また女性にあっても「愛嬌がある」とこれを好む男性がいる(→ブスかわいい)などという話も聞かれ、実際の年齢よりも年下に思われることは基本的に少なく、むしろ実際の年齢よりも年上に思われることが多い。不細工ゆえに笑顔が引き立つ傾向も否定できないため、要は当人の気のありようとも考えられる。不細工にもさまざまなタイプがあるので一概にはいえないが、容姿の歪みやアクの強さを「異様」「醜い」と見るか「味」と見るかは多分に見る人の好みに依存している。

基本的に顔は整っているがだらしない態度や頼りない人間性が原因で顔が不細工に見えてしまう事例もいくつかある。

経年変化[編集]

人の面相は頭蓋骨の形状と、その表面にある皮膚、さらにはその間にある表情筋脂肪層などの組織によって決定される訳だが、これは生涯を通じてさまざまな条件によって変化し、歳を経るたびにあまり気にされなくなることがある。幼少期にはひどく不細工だったが、加齢と共にその人の個性と相まって引き立つ事例も見られる。

価値観の変容[編集]

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不細工はある意味で、その特徴をもって好まれる傾向が在る。若者言葉にみられる「キモ可愛い」などは、一般的価値観からしたら違和感を覚えさせ、微妙におぞましげであったり、グロテスクであったりするものが、その狙ったような不自然さ、または不思議な個性ゆえに「たくましい外見(好ましい)」と認識される。

これは従来の少女趣味的な商業製品の氾濫に対するアンチテーゼともいえ、これらのマスコットキャラクターグッズでは、不細工であるほどに持てはやされる傾向も否定できない。狙って作られたブームでもあるため、人の面相における不細工とは意味が違うが、これらでは日本において1990年代よりさまざまなキャラクターグッズも登場、市場を賑わせている。(→ゆるキャラたれぱんだ

このように価値観の変容は時代によっても起こっている。一方、周期性のある変動も見られる。福与かな体型を指して平安美人というような代替語も見られるが、この当時の言葉として「うりざね顔」という美人体系も現在に残っており、これはやや頬がふっくらしている長面である。体毛の有無・濃さに関しても周期性が指摘されており、15年程度で変動している。日本では好みや対象にも拠り一般化し難い:一般的に体毛の薄い男性が好まれるものの、特に1980年代までは体毛の薄い男性アイドルが持てはやされたが、1990年代には濃厚な髭面のスポーツ選手が持て囃されるなどしている。

不細工とレッテル貼り[編集]

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不細工な人間を語る時、しばしばその性格もからめて語られることがある。しかし、容姿が醜いと言うだけでその性格にまでレッテルが貼られる傾向があるようだ。

ディオンらは、大学生を被験者とした研究で、他の学生の個人的特長を顔写真を元にして評価させる実験を行った。各々の写真は、予め他のグループの学生によって魅力的な容姿か否か判定されていた。 実験の結果、男女問わず、見かけの良い人間の方が不細工な人間よりも、面白味があり、社交的で、刺激的で、親切で、感受性があり、強く、慎み深いと評価された。 また、ディオンは小学2年生の子供が起こした騒動に対する評価についても実験した。被検体である大人の女性らには、事件の記述の他、騒動を起こした子供の年齢、さらにその少年少女の写真が添付された報告書が見せられたが、これらの写真が魅力的な容姿であるか否かは、あらかじめ別のグループの大人が判定していた。そしてその報告書を読んでから、婦人達にはその事件と子供についてどう思うかコメントが求められた。 すると、その悪事が「眠っている犬に岩を投げつける」と言った極端な例の場合は特に、見かけの良い子供に対してよりも、見かけの良くない子供に対してかなり悪い性格特性が与えられやすいと言う結果が得られた。

つまり、一般的に人間には、対象が不細工であることで、相手が社会的に受け入れられにくい性格であると感じる性質があるといえる。

犯罪被害[編集]

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容姿の劣る者はそれを理由に暴言、暴力、差別、いじめなどの犯罪行為の被害に遭ってしまうことがある。これらの犯罪行為は学校や会社などの集団の中で多数対一人の構図で行われる場合が多く、誰にも相談できずに自殺へと追い込まれるケースもある。被害者には、教師や会社の上層部に勇気を持って相談することが望まれる。

なお過去に見られた著名な結婚詐欺師には、必ずしも容姿端麗眉目秀麗の範疇には含まれない、むしろ「不細工」の形容詞にふさわしい容姿の者も少なからずいた。彼らが逮捕されると、それこそ警官が羨むような「金持ちで、容姿も悪くない」あるいはむしろ「美人」と言える女性が引っ切りなしに面会に来たり、保釈金の立て替えを申し出るケースもあったという。

言い換え語・婉曲表現[編集]

職場や学校などで自然発生的に作られるが、代表的なものに「性格美人」「平安美人」などがあり、これらは平成17年に株式会社リクルート発行の無料雑誌「R25」第73号で取り上げられ知られるようになった。

代表的な人物[編集]

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参考文献[編集]

  • D.ウェグナー・R.ヴァレカー「暗黙の心理-何が人をそうさせるのか」倉智佐一監訳、創元社、1988年、193-194頁。

関連項目[編集]