家族~妻の不在・夫の存在~

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家族~妻の不在・夫の存在~(かぞく~つまのふざい・おっとのそんざい~)は、テレビ朝日朝日放送(ABC)の共同制作(スポンサードネット及び番組配信はABCが担当)により2006年10月20日から12月8日まで、毎週金曜日の21:00~21:54(JST)に放送された全8回のテレビドラマのタイトルである。


注意以降に核心部分が記述されています。

物語の概略

家事や一人息子である悠斗の子育てなど家の事は、全て妻の理美に任せっきりで、仕事だけに没頭してきた亮平。リストラ担当部署で自分のやっている仕事に疑問を持って退職するものの、家を買ったこと退職の話など、いつも一言の相談も無く、事後報告ばかりで嫌気がさしたのと、建築デザイナーへ復帰したい理美の気持ちが高まり、ついに亮平との離婚への話に。1年前、悠斗の誕生日の時に出かけたレストランで晋一郎夫妻と出会うが、1年後、亮平は晋一郎と悠斗の通っている幼稚園で再会する。その際、晋一郎から「私のことを覚えてますか?」と切り出されたが、亮平はレストランでの一件であろうと思う。しかし、晋一郎も亮平によってリストラされた内の1人でもあったのである。

主要登場人物及び出演者

上川亮平:竹野内豊
幼い頃に両親を亡くし、父親を知らずに育ってきた。妻である理美と結婚後、一人息子の悠斗をもうける。家庭を顧みず仕事に没頭するが、外資系企業のリストラ担当に嫌気がさして退職。同時に、夫に不満を抱いていた理美に家出されてしまう。それを機に転職活動をしながら、家の事を全て自分でやる事となる。新しく仕事を見つけるも、3話で取引先へ提出した見積もりでミスを犯しリストラされ、その後入った会社では以前自分がリストラした細田(小林すすむ)が人事部担当だったためにしっぺ返しを喰らってしまい、酒を煽っていた所を理美に目撃され、「父親失格」と言われた事に呆然とする。その後は食品会社へと勤務し、フランスにも出張した。
上川理美:石田ゆり子
亮平の妻。元々は建築デザイナーとして働いていたが、結婚を機に退職。専業主婦として、家事と子育てに追われる日々を送っていた。しかし、家庭に無関心な亮平への不満と社会復帰願望が蓄積し、離婚を考えるようになる。そして、亮平が会社を辞めると同時に、離婚の意志を伝え、家を出てしまう。その後、詩織を通じて悠斗を取り返そうとする。
津久野仁志:劇団ひとり
亮平の大学時代からの後輩。かつては亮平と同じ外資系企業に勤めていたが、ある日リストラの対象になってしまう。しかし、亮平の計らいで、転職活動を始める。
純真な心の持ち主で、自分の弱さを隠すこともしない。また、亮平が心を許せる相手でもあり、理美や悠斗とも交流がある。そして、さくらんぼ幼稚園で働く美帆に思いを寄せる。4話では亮平に再就職先を紹介する事になる。
木下美帆:さくら
悠斗が通うさくらんぼ幼稚園に勤務する先生で、悠斗の組を担当。悠斗の事を心配している。
上川悠斗:宇都秀星子役
亮平と理美の一人息子で、さくらんぼ幼稚園に通う。理美に連れられて家を出たものの、亮平の元へ戻ることに。突然、両親が別居し始めたことに戸惑いながらも、3人でまた一緒に暮らしたいと願っている。幼稚園でボランティアをしている晋一郎のことを慕っており、彼を「晋ちゃん」と呼ぶ。
石澤勝彦:石井智也
さくらんぼ幼稚園の先生。
浅野由美子:清水由紀
さくらんぼ幼稚園の先生。
サブちゃん:金橋良樹
亮平と仁志が通う居酒屋である「民ちゃん」で働く板前で、黙々と調理に励む職人肌の男。
民子:梅沢昌代
亮平と仁志が通う居酒屋である「民ちゃん」の女将。人情溢れるしっかり者で、客から民ちゃんの愛称で慕われる。
佐伯加奈子:中田喜子
晋一郎の亡き妻。晋一郎の退職後、で亡くなった。実は晋一郎の退職直後、レストランで亮平達と遭っている。
森田さやか:星野真里
佐伯家で昔養子にしようとした女の子。佐伯加奈子が生前ずっと手紙を送ったり会ったりしていた。
宿本和則:金子昇
建築デザイン会社の社員。建築デザイナーとして再出発しようとする理美の手助けをするうちに、理美への恋心が芽生える。
古葉詩織:木村多江
理美の中学時代からの友人で弁護士。理美に頼まれ、弁護士として、亮平との離婚調停に乗り出す。3話では美帆と歩いていた亮平を目撃している。6話では理美の弁護を降りた。
佐伯晋一郎:渡哲也 
さくらんぼ幼稚園でボランティアを行う男。以前は仕事一筋で働いてきたが、定年より1年早く退職。その後、妻の加奈子に先立たれる。妻の死後は、家事も全て完璧にこなしている。実は亮平のリストラ対象者だった。幼稚園で悠斗、そして亮平と出会う。亮平とはそれ以前に2度接触があり、一度は妻の死の直前にレストランで会っており、もう一度はリストラ時に接触している。2話では亮平に弁当の作り方を教え、3話では雑巾縫いを教えた。

主題歌

放送日・サブタイトル・視聴率

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2006年10月20日 妻との別れ“熟年離婚”から1年新しい親子愛の物語 13.0% 
第2話 2006年10月27日 仕事と子育て 妻と別れた男の涙… 11.4%
第3話 2006年11月3日 涙の別れ…夫が妻に息子を渡す時 13.1%
第4話 2006年11月10日 妻vs夫!!最後の家族写真 13.7%
第5話 2006年11月17日 父と子…別れの朝!!離婚夫婦の涙 11.3%
第6話 2006年11月24日 愛する妻と子へ…涙の離婚決意!! 9.6%
第7話 2006年12月1日 夫から妻へ…最後のプレゼント!! 10.5%
第8話(最終話) 2006年12月8日 愛するパパとママへ…涙の結末 12.2%

第1話は22:09までの放送(69分) 平均(加重)視聴率 11.9%(数字はビデオリサーチ関東地区) 視聴率は関西地区が高く、「西高東低」だった。

スタッフ

その他

事前番組

2006年10月20日にABCでは9:55~10:53の枠で放送された。当然事前番組であるため、ドラマの見所や出演者らのインタビューに加え、夫婦の意思疎通のテスト、洗濯物のシミ抜き方法、簡単に包丁まな板要らずで作ることが出来る料理や、こどものお弁当のレシピ、こども部屋の片付け方法なども紹介された。ナビゲーターとしてテレビ朝日高橋真紀子アナウンサーが出演した。

木村拓哉

実は、渡哲也の相手役には最初、竹野内豊ではなく、コカ・コーラ社のGEORGIACMで渡と共演している木村拓哉の名前が挙がっていたと芸能ネタを扱う番組(えみぃSHOWなど)で明かされている。木村は、自身の所属しているSMAPコンサートツアーや主演した映画武士の一分』の宣伝活動で多忙を極めるため、自身の主演するドラマ2007年1月期にずらされたという経緯がある。 なお同じメンバーでもある中居正広の冠番組『中居正広の金曜日のスマたちへ』が裏番組にあった事もあり断念したと思われる(なお「中居正広の金曜日のスマたちへ」も似たようなことも起きている、『中居正広の金曜日のスマたちへ』の「中居正広病欠 」を参照)。

スポンサー

番組のスポンサーはプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)を筆頭にした複数社提供である。今作はUHA味覚糖ボラギノール藤商事が提供する。視聴率がそこそこ安定していたが、前作の『レガッタ~君といた永遠~』のようにABC制作の全国ネット番組の番宣を流してた。石原軍団が関わっているドラマには、日本興亜損保や、渡がCM出演している宝酒造がスポンサーにつくであろうと予測されたが、竹野内もCM出演している宝酒造が30秒枠で付くことになった(結果は、10月いっぱいでUHA味覚糖が降板し、『富豪刑事デラックス』以来の登場となった小林製薬がUHA味覚糖に代わり、11月3日より途中から提供し最終回まで提供した。なお、藤商事は11月17日まで提供したが、『報道STATION』の毎週火曜日スポンサーや、『スーパーモーニング』毎週木曜日の隠れスポンサーである宝くじが年末年始の休止分振り替えで11月24日12月1日8日分で提供していた。当初スポンサーにつく予定だった日本興亜損保は、損害保険会社の不祥事を理由にスポンサーを辞退した。これ以外のスポンサーは、60秒企業レギュラーのKDDITOYOTAに、30秒企業レギュラーの日本マクドナルドDAIHATSUボラギノールが最終回まで提供していた)。

当初の話数と最終回の変更

当初は、2006年12月22日放送分まで放送されるはずで撮影されていたが、関東地区での視聴率が思うように伸びず、12月22日に、年末恒例の音楽特番MUSIC STATION SUPERLIVE2006』の生中継の計画が浮上したため(当初は、12月29日に放送する予定だった)、2話削りの12月8日までの放送に変更要出典されたが、このドラマに限らず多くのテレビ情報誌には「放送話数不明」と書かれている雑誌が目立つ【12月15日は、くりぃむしちゅー司会の年末バラエティー特番『芸人魂!ガチレース』(かつて、この時間に放送されていた『笑いの金メダル』のスタッフが製作する2時間のスペシャル番組」)を放送した】。余談であるが、12月15日・22日ともに金9のスポンサー各社が番組提供していた。(12月15日は夜9時枠まるまる。12月22日は夜7時台・8時台と10時台の前半・後半に分散して提供。なお、12月29日分は一部別番組へ移動した企業もある。)

関連リンク

外部リンク

作品の変遷

ABCテレビ朝日系列 金曜9時枠の連続ドラマ
前番組家族~妻の不在・夫の存在~
(2006.10.20 - 2006.12.8)
(ABC・EX共同制作)
次番組
レガッタ~君といた永遠~
(2006.7.14 - 2006.9.8)
(ABC・EX共同制作)
松本清張 わるいやつら
(2007.1.19 - 2007.3.9)
(ABC・EX共同制作)