日野・スーパードルフィンプロフィア

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スーパードルフィンプロフィアSUPER DOLPHIN PROFIA)は、日野自動車が製造・販売していた10tクラスの大型トラックである。日本国外では700シリーズの名で販売されていた。

概要[編集]

1992年スーパードルフィンを11年ぶりにフルモデルチェンジする際に車名にサブネームが付き、車名にサブネームが付き、スーパードルフィン・プロフィアとなる。

歴史[編集]

  • 1992年5月スーパードルフィンをモデルチェンジする形で登場。スタイリングはクルージングレンジャーの流れを汲むスタイルに一新された。ヘッドライトやドアウインドウ、前面とキャブのドアに装着されるウインカーランプなどは先行登場していたクルージングレンジャーと共通である。エンジンワンキー操作が標準装備された。エンジンはV8がF20C・F17E・F17D(320~430ps)、直6がP11CとK13C(どちらも300~395ps)・K13Dを搭載。ZM系後期型のようにヘッドライトとヘッドライトの間に穴が3つ並んだフロントグリルが初期型の特徴である。ウィングマークはやや小型化、フロントグリルの上に控えめに配された。またHINOの新しいロゴが付けられた。また、先代よりもマイルドな顔立ちとなった。
  • 1992年8月、セミトラクタを追加。スーパードルフィンと同じく、トラクタには「トレーラグリル」と呼ばれる大型のグリルがフロントリッドに装着された。
  • 1994年、マイナーチェンジ。Lシリーズ(GVW22t・25t)を追加。平成6年排出ガス規制適合。ウイングマークが廃止され、HINOエンブレムとHマークの新しいエンブレムが装着されたほか、フロントグリルも変更される。ドアの表記が車系名から車種名に変更された。エンジンは、KC規制から、特にV型エンジンシリーズが、340psのF17Eから355psのF20C、370、380psのF20Cから390psのF21C、410psのV22Dから430psのF21C(V10からV8)、V25CからV26Cへ変更。ヘッドライト奥側(中心より)が前期型より丸みを帯びている。この変化はクルージングレンジャーがマイナーチェンジしてライジングレンジャーになった時も見られた。また、このあたりからテールランプがイチコー製から国内他3社のトラックと同様の小糸製に変更されている。
  • 1998年、マイナーチェンジ。単車はフロントリッドに専用グリルが装着され、Hマークの装着部分がブラックアウトされ、ABSエンブレムが付いた。ディスチャージヘッドランプの設定、運転席エアバッグABSが全車に標準装備されたほか、フロントエンブレムがHマークのみとなる。バンパーにフォグランプが付いたのも特徴の一つである。
セミトラクタについてはこの時デザインの変更は行わず、ABSエンブレムとフォグランプが追加されただけで中期型とほぼ同じまま生産された。車両総重量22t・25tの車種については「テラヴィ」のサブネームがついた。K13Cエンジンにコモンレール噴射システムを採用。また、低床4軸車のFWは第1軸のタイヤをすべて第2軸以降の19.5インチに統一し、第1軸の位置を前1軸の高床車と同じ位置に前進した。
  • 2000年、マイナーチェンジ。通称テラヴィ顔。フロントリッドのグリルが2段になり、エアダム付きの大型フロントバンパーのみ新しいデザインに変わった。フェイスデザインはカーゴ・特装・セミトラクタ共通になった。専用フロントバンパーに収まるウインカー/フォグのコンビランプはいすゞ・ギガのフロントウインカーを元にフォグランプを足したものである。そのため外形は同じである[1]、平成11年排出ガス規制適合、ドアハンドルを金属製から樹脂製に変更、機械式ATプロシフトが設定された。ダンプやミキサー車などに多いエアダムなしの小型タイプのバンパーはフォグが内臓された1998年~2000年式用を流用。また、セミトラクタはシャーシ補機類が変わり、角マフラーと3連エアタンクが付くようになった。この時からトラクタにはハイルーフが標準装備になっている(トラクタでロールーフはオプションに変更された)。
  • 2000年10月、第34回東京モーターショーにASV-2出品。
  • 2002年一部改良、平成14年騒音規制に適合させセミトラクタ以外からV型エンジンを廃止。速度表示灯も廃止された。
  • 2002年10月、第36回東京モーターショーにプロフィアトラクタASV出品。
  • 2003年5月、生産中止。後継車はプロフィア

ラインアップ[編集]

カーゴ・ダンプ[編集]

  • FH:高床2軸車(4×2)
  • FR:高床3軸車(6×2後輪2軸) ※ワンデフ、トラニオンサスおよびエアサス
  • FP:高床3軸車(6×2後輪2軸) ※ワンデフ、Zサス
  • FN:高床3軸車(6×2前輪2軸)
  • GN:高床3軸車(6×2前輪2軸) ※タンクローリ及びコンテナシャーシ
  • FS:高床3軸車(6×4後輪2軸) ※ツーデフ
  • FQ:低床3軸車(6×4後輪2軸) ※ツーデフ
  • FW:低床4軸車(8×4)
  • FZ:高床2軸車(4×4) ※スーパードルフィンプロフィアのみ
  • FU:高床3軸車(6×6後輪2軸) ※スーパードルフィンプロフィアのみ

※FWには競走馬専用運搬車用シャーシがあった

海外専用モデル[編集]

  • FY:高床4軸車(8×4)
  • ZS:超高床3軸車(6×4) 特殊なホイールを装着

セミトラクタ[編集]

  • SH:4×2 ※ワンデフ
汎用、海上コンテナ用、ローリー用、車載用、亀の子車載用の設定あり
  • SS:6×4 ※ツーデフ

ポール・フルトラクタ[編集]

  • FS:6×4
W尺(フルトラクタ用)
R尺(ポールトラクタ用)
  • FN:6×2(前2軸) 
W尺(フルトラクタ用)

キャブ[編集]

  • フルキャブ標準
キャブ位置標準仕様 
キャブ位置低仕様:FR、FH、FS(ミキサー)、SH(亀の子車載)のP11C・A09Cエンジン搭載車
  • フルキャブハイルーフ
  • ショートキャブ標準(SHはローリー、31ftコンテナ向けA09Cエンジン搭載車のみ)
  • ショートキャブ・スーパーハイルーフ(キャブのルーフ部にベッドスペースを設けた仕様)

グレード[編集]

  • 実用仕様
ハロゲンヘッドランプ、運転席マニュアルウィンド、ベッドレスなど、装備を簡素化した仕様
  • 標準仕様
  • ハイグレード(FS,FR,FWのGVW25t、FQのGVW23t、SH,SSに設定)
スキャニング・クルーズシステム、蓄冷式冷房装置など、標準仕様にはオプション設定される高機能な装備を装着した仕様

生産拠点[編集]

モータースポーツ[編集]

スーパードルフィンプロフィアの全輪駆動車は、ダカールラリーに参戦している日野チームスガワラのアシスタントトラック(レンジャーのサポートカー)としてプロフィアにモデルチェンジされた後も引き続き参加している。

脚注[編集]

  1. 2000年当時、ギガのフロントウインカーはフォグなしのオレンジ一色タイプだったため、ギガと同じ外形の2色コンビランプを装着したのはプロフィアとレンジャーが初めてとなる。その後2005年~2010年に生産されたギガには、スーパードルフィンプロフィアと同じ部品が装備されている。

関連項目[編集]