武富士弘前支店強盗殺人・放火事件

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武富士弘前支店強盗殺人・放火事件(たけふじひろさきしてん ごうとうさつじん・ほうかじけん)は、2001年5月5日青森県弘前市田町で起きた強盗殺人放火事件である。

概要

午前10時50分頃、武富士弘前支店に男が押し入った。現金を要求したものの店長に要求を拒否されたため、店内にガソリンをまいて放火、逃走した。火災は店内に一気に広がり、2階で小さな窓しかない構造も災いし、同支店の社員5人が死亡、4人が重軽傷を負う惨事となった。

その後、作成された似顔絵や放火に用いた新聞紙などが決め手となり、2002年3月4日にタクシー運転手・小林光弘が逮捕される。動機は、ギャンブルによる借金苦であった。

1審、2審ともに死刑判決が言い渡され、2007年3月27日最高裁は小林の上告を棄却した。被告弁護人は同年4月2日判決の訂正申し立てを行ったが最高裁は同月12日付けで申し立てを却下。死刑が確定した。

犯人逮捕の決め手

警察は犯人が逃走する際に引火した新聞紙の燃え残りを徹底的に分析、印刷する際、四隅に入る「トンボ」のわずかな見当ズレや版の消耗から発生するわずかな印刷擦れから工場に複数台あるオフ輪印刷機の特定並びに配達地域を割り出した。その地区の住人で逃走車両と同型の車を持っていたのはこの小林だけだったため、警察は重要参考人として事情聴取、家宅捜索の結果、犯人が犯行後テレビ局に送りつけた犯行声明の筆圧が残った便箋が発見され、小林は犯行を自供した。

テレビ番組

  • 2002年3月3日日本テレビ系で放送されたFBI超能力捜査官来日の特別番組の放送が、犯人逮捕のきっかけになったと言われるが、実際は放送前から参考人として小林が浮上していた。また、番組内で紹介された犯人の素性(住所、職業、犯行動機など)や事件後の動向(番組の超能力者は「犯行時に火傷を負い仕事を休んでいた」と主張していたが実際は事件後も仕事を続けていた)は、実際のそれとは隔たりが大きかったが、逮捕後の番組では「超能力者が描いた想像図は犯人の顔とそっくり」という強引な主張をしていた。
  • 犯人逮捕後、未解決事件の情報提供を求めるTBS系の公開捜査番組内で同事件の再現ドラマが放映されたことがある。気弱な犯人役を演じたのは渡嘉敷勝男であった。

武富士の対応

  • 店長が犯人の要求を断った背景には、ノルマに追われる営業実態に原因があるのではないかという指摘が一部報道でなされた。このため、武富士は1年近くテレビコマーシャルを自粛、一方で全国の街頭などで配布するポケットティッシュの裏面に犯人の似顔絵を掲載するなど、事件解決に向けて協力する姿勢を見せた。
  • 遺族側は、店舗に非常口がなく、防犯訓練等も行われていなかったことから、武富士に損害賠償を要求。後に示談が成立したという。

その他

  • 事件の発生した店舗は2階建てのテナントビルであり一階にはレンタルビデオ店が入居していたが、事件後に取り壊されている。

外部記事リンク

東奥日報 http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/takefuji/index.html

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