潮騒 (1954年の映画)

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潮騒』(しおさい)は1954年10月20日に公開された日本映画配給東宝モノクロスタンダード。上映時間は96分。

解説

三島由紀夫の小説『潮騒』は複数回映画化されているが、初めて映画化された作品である。監督としてデビューして以来『ジャコ万と鉄』や『暁の脱走』などのアクション映画で注目を集めていた谷口が、新たな一面を見せた。

公開当時は「性典もの」と呼ばれる過激な青春映画が流行していたが、そのような映画とは異なった作品に仕上がっている。伊勢湾の小島を舞台にした原作同様に撮影を神島で行い、文学者である中村が中心となって台詞を手がけたことで、原作の持つ「ロマンティシズムとリリシズム」[1]が素朴に再現されている。

スタッフ

 

キャスト

脚注

  1. 『日本映画史研究(2) 東宝映画50年のあゆみ(2)』 16頁。

参考文献