親衛隊

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親衛隊(しんえいたい)とは、主に国家元首やそれに類する人の身辺警護をする武装組織。形態は軍隊の一部である場合あり、元首府直轄で軍隊からは独立している場合あり、さまざま。親衛軍(しんえいぐん)とも。

概要[編集]

多くは少数精鋭(とは言っても数百から数千人規模で師団旅団級になる。ナチス親衛隊のヒエラルキーは総軍だった)の部隊で構成される。近世現代では元首の警護というよりもエリート部隊の称号として与えられる場合もある。日本の近衛師団やイギリスの近衛兵、ドイツ第三帝国武装親衛隊は警護任務だけでなく、一般部隊と同様に戦争にも参加した。

本義の親衛隊になぞらえて、日本の応援団暴走族では団体旗を掲げて守る本部直属のグループを親衛隊と呼称している。応援団の場合、関西では親衛隊(多くは正旗手が親衛隊長を務める)、関東では旗手隊と称する団が多いようであるが、詳細は各項目を参照されたい。

親衛隊の例[編集]

親衛隊に類似する組織[編集]

  • 共和国防衛隊 - フセイン時代の正規の国防軍とは別の武装親衛隊的な軍事組織。
  • イスラム革命防衛隊(パースダーラーン) - イランイスラム体制の防衛を主任務とする部隊。革命防衛隊省の管轄にあり、国防軍とは別個の組織である。ただし、実際の指揮系統等は便宜的に国防軍と統合されている。独自の海上部隊や航空部隊も保有する。
  • 皇宮警察 (宮内省) - 日本天皇皇族を専門に警護する宮内省管轄の組織。日本が太平洋戦争敗戦するまでは、近衛師団と分担して天皇や宮城を警護した。現在の皇宮警察は、警察庁の管理下にある政府組織であり、君主の命により独立して活動できるような親衛隊や近衛部隊という軍組織のような性質の物ではないが、武装可能である警察組織である上、皇室に対してのみ適用される警護組織という性質、さらに英名が近衛兵や親衛兵を意味する「Imperial Guard」であることから、「親衛隊相当の組織」ということも可能である。
  • アメリカ海兵隊 - 大統領府や在外公館敷地内の警備も担当し、大統領が搭乗するヘリコプターは海兵隊の所属である。陸海空軍と異なり、外国への武力介入の際に、大統領が自分の一存で動かす事が出来る。
  • 朝鮮人民軍陸、海、空軍名誉衛兵隊 - 具体的にどのような部隊か不明だが地上・海・空軍のエリート部隊。ちなみに青年親衛隊という民兵部隊がある。

日本史上の親衛隊[編集]

日本史上では律令制下において、近衛府唐名として羽林とともに「親衛」の語が使われた。ただし、これは一般的な用例ではない。従って「近衛」と「親衛」という語は厳密には同義とはいえないが、事実上、同じと見てさしつかえない。

9世紀以降、律令制の崩壊に伴い、それまで天皇の警護を司っていた大伴氏を長とする衛府が実質を失ってゆく。これに代わり蔵人所滝口と呼ばれる大内(皇居)警護の武士がその役割を担うようになった。清和源氏嫡流摂津源氏は、代々、大内守護の任についた。

明治維新後は、宮内省侍従職内舎人が天皇の身辺警護にあたり、陸軍の近衛師団、宮内省の皇宮警察は、宮城の警護及び儀仗を担当した。

太平洋戦争後は、警察庁に移管された皇宮警察本部が皇居・離宮の警護及び儀仗の任務を担当している。現在の皇宮警察の英語表記は、近衛兵や親衛兵を意味する「Imperial Guard」であり事実上の皇室の親衛隊となっている。また、皇居に隣接する北の丸公園警視庁第一機動隊の本部が置かれており、皇居の外側は第一機動隊が警備している。このことから「近衛の一機」の通称がある。なお、自衛隊には親衛隊に相当する部隊は存在しない。

関連項目[編集]