ケロロ小隊

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ケロロ小隊(ケロロしょうたい)は、吉崎観音原作の漫画ケロロ軍曹』および、それを原作とするアニメ版などの作品に登場する架空の小隊である。本稿ではアニメ版に登場したケロロ小隊のコピーロボットについても記述する。


注意以降に核心部分が記述されています。

概要[編集]

ケロロ小隊は、この物語の主人公であるケロロ軍曹を隊長とし、タママ二等兵ギロロ伍長クルル曹長ドロロ兵長の隊員で構成される、ケロン星の軍隊「ケロン軍」の小隊の一つである(地球の陸軍の小隊とは異なり分隊に相当する規模だが、編制が異なる)。正式な名前は「ガマ星雲第58番惑星 宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊」であるが、アニメ第51話においてケロロ上司が「宇宙侵攻軍特殊工作部隊」と言っており「先行隊」などとも呼ばれる。ケロン軍におけるランクは「F級」である(原作第123話・アニメ第180話)。

また、ケロン軍本部では「K-66X5-2301V3小隊」と呼ばれている。ケロロ・ギロロ・ドロロは幼馴染で、タママとクルルは部隊編成時に合流した(クルルはケロロ・ギロロ・ドロロの幼少時代に出会っている。このエピソードは『ちびケロ ケロボールの秘密!?』で明かされた)。なお現在アンゴル=モアオペレーター的な位置づけにあり、ケロン軍本部には存在が認識されているものの、正規隊員ではない。

隊長であるケロロには毎月内職として造花・傘貼り・袋貼りのノルマが課せられている。締め切りに遅れると3倍増しになるという(アニメ第85話Aパート)。

日向家の地下に前線基地を設けている。各隊員は全員誰かの家に居候しており、居候先はケロロ・ギロロ・クルルが日向家、タママが西澤家、ドロロが東谷小雪宅である。地球侵略が目的である。小隊の戦闘能力、総じて個々隊員の戦闘能力は(ケロロも含めて)極めて優秀である。

なお、ケロロ小隊はケロン星で知らない人がいないほど非常に有名な小隊であり、ケロン星での活躍報道・小隊への応援の手紙・本星でのケロロ小隊のグッズ販売など多岐にわたり地球征服を期待されており、現状に配慮してか大部分侵略が進んでいるような報道の捏造が行われてそれに拍車をかけている模様である。ガルル小隊との対戦後、タルルが軍内で「強くてかっこよい」という評判を流し、より過度な期待が向けられておりケロン軍幼年訓練所の子供たちも隊長であるケロロを憧れの目で見ている。

しかし一方でアニメ版のダソヌ☆マソ・ダソヌ☆マリ・月神散世からは「お笑い芸人」と認識されている。

年齢順
ケロロ・ギロロ・ドロロ(同世代)→クルル(ケロロ・ギロロ・ドロロより下)→タママ(クルルより下)
アニメ192話Bパートでタママ二等兵がケロロを「40代のおっさん」と認識し、クルルがタママから「先輩」、ギロロの事を「先輩」「おっさん」などと言っている事から上記の順番であると思われる。
階級順
クルル(曹長)→ケロロ(軍曹)→ギロロ(伍長)→ドロロ(兵長)→タママ(二等兵
階級はクルルが一番上だが、作戦通信参謀であり直接の作戦指揮に関らないことや、「隊長の素質」を持っているのがケロロである為隊長は軍曹のケロロである。

地球侵略[編集]

ケロロ小隊が派遣された目的は、前述のように地球侵略である。

しかし地球に着いた際に、日向家に潜伏していたケロロ軍曹が見つかってしまう(原因は夏美冬樹を起こすための「あんなところに宇宙人がいる」という発言にあり、それによりケロロがばれたと思い込み、壁にカモフラージュしていたのを解いてしまう。後に「アンチバリアが冬樹の好奇心を前に効力を失った」という設定に変更された)。これにより本隊は小隊を残して撤退。5人はしばらくばらばらの状態であったが、隊員たちは次々とケロロの元へ合流して全員そろった。しかし依然侵略には至っておらず、それどころか地球を守ることもしばしばである。アニメでは「ペコポン侵略マニュアル」という隊長だけに託されるマニュアル本を渡されているが、実質役に立っていない。

ケロン軍はこのことに対してしびれを切らしている様子を見せることがあり、ケロロ小隊の更迭のためガルル小隊を派遣したこともある。アニメ版でカウントダウンを突きつけた理由は「勝手な慰安旅行が発覚したため」だが、侵略遅延にしびれを切らしている表れであるとも考えることができる。

しかし、ケロン軍議会はガルル小隊が派遣されたときの戦闘の映像を見て夏美の戦闘の様子におびえを隠せず、そのためケロン軍は当分ケロロ小隊に地球侵略を任せるつもりでいる様子である。しかしその一方アニメではゼゼゼットトトソが地球に来ても援軍は出さず、さらにそうなった場合にあきらめて地球を撤退するように言っているような面もある。

またケロン軍はよくケロロ小隊に地球の状況を調査するためかレポートなどで提出させる。

  • 侵略ノルマ(内容不明)の提出、さもなくば強制退去(原作第76話・アニメ第71話)
  • 地球の青少年の実態調査(アニメ第63話)
  • 地球侵略の物理的成果の提出(アニメ第90話)
  • これまでの活動内容の報告書の提出(アニメ第158話)

他にも中間報告書をよく提出させるが、ケロロが記入を怠るため山のようにたまる。

現在侵略が全く進んでいないのは、隊長ケロロの怠慢が原因となっているが、その理由として、本星に比較して非常に低い湿度とそれによる能力低下(しかし梅雨のときの湿度はケロン星のものを超える)、侵略前から愛着のあった地球文化への強い執着、ケロン人以外の宇宙人との関係調整の難航(ケロン人は特に面倒を起こすとして警察からマークされている)、そして日向家の強い交渉力(穏健派の外交官(?)冬樹強硬派の軍人(?)夏美がアメとムチとなってうまく小隊を拘束している)等があげられる。

ケロン軍は圧倒的な武力を持っているが、それを使用しなかったり夏美におびえたりと、ケロン軍の考えるところの「侵略」のがいかなるものであるのかはいまいち不明である。一方的に軍事力によって地球を支配して地球を植民地にしようというものではなさそうである。一方ギロロは武力制圧をすることが侵略であるという考えを持つなど、ケロン人でも思考や価値観が異なることがわかる。

隊員[編集]

ケロロ軍曹
隊長。詳細はケロロを参照。
タママ二等兵
突撃兵。詳細はタママを参照。
ギロロ伍長
機動歩兵。詳細はギロロを参照。
クルル曹長
作戦通信参謀。詳細はクルル (ケロロ軍曹)を参照。
ドロロ兵長
暗殺兵(アサシン)。現在の名前は地球に来てからケロロ達と合流するまでに変えたもので、それまでは「ゼロロ」という名だった(階級は当時から兵長だった)。詳細はドロロを参照。

関連するグループ[編集]

ケロロ小隊特別臨時遊撃隊
冬樹とケロロ小隊がアリサに連れて行かれたときに臨時で結成した、タママとモア(アニメではサブロー夏美を追加)からなるグループ。
原作ではヤミ属性であるタママはネブラにとって無敵であるため実質意味はなかったが、モアのハルマゲドン未遂によりケロロ小隊は救出された。アニメではモアも宝石箱に入れられてしまうが、冬樹の策略で助け出された。
クルル小隊
原作第110話で、ケロロに隊の秩序を乱したという理由で「除隊もやむなし」と通告されたクルルが突如離反を表明して結成した現地(地球)人部隊。
部隊員は夏美・冬樹・桃華小雪の4人であり、全員メイド服を着用し小雪と夏美は銀盆を武器の一つとしている(元ネタはメイドカフェ)。なお、彼らは腰に付けられたバッジによって操られており、それを破壊すれば洗脳は解ける。
もともと高い戦闘力(冬樹の場合は知略)を持っているメンバーで構成されている為、対戦したケロロたちは苦戦させられてしまう。だが、この反逆には別の目的が隠されていた(詳細はこちらを参照)。
66小隊
P-0K0PEN INVETに登場する小隊。

ケロロ小隊のコピーロボット[編集]

コピーロボットには2種類ある。いずれもアニメ版のみに登場する。

アニメ第57話のコピーロボット[編集]

ケロロが侵略会議をサボって遊園地に『超精神ジャバライザー』のショーを見に行くためにクルルに作ってもらったコピーロボット。ゆえにケロロのバージョンしか存在しない。額の星が赤色ではなく青色であるので判別可能である。「それはただいまレポート作成中であります」と何度も言ったためギロロに怒られて投げ飛ばされた結果壊れてしまった(あるいは同じ台詞を何度も繰り返していた時点で壊れていたともいえる)。

アニメ3rdシーズン以降のコピーロボット[編集]

初登場は第104話Aパート。このコピーロボットは明らかに本物と違うのだが、ケロロ小隊とナレーター以外は誰も気づかない(第104話Aパートではナレーションも気づいていない)。元ネタは『パーマン』に登場するコピーロボットから。

本物との相違点[編集]

  • ケロロ小隊の5人は全員、足のつま先と目の形状が異なる(これは『ウルトラマン』18話に登場するニセウルトラマンのパロディであると思われる)。
  • ちなみに、目の形状はコピーロボットは四角く(ギロロは三角)、本物は丸い(ギロロは半円)。
  • 共鳴が異なる(音階が定まらないうえ、不協和音になっている)。
  • ケロロのコピーロボットは鳴き声が「ゲロゲロ…」ではなく「ケロケロ…」である。
  • タママのコピーロボットは語尾が「~ですぅ」ではなく「~でしぃ」である。
  • ギロロのコピーロボットは語尾に「~だぜ」が付く。
  • クルルのコピーロボットは帽子の形状が異なる。さらに、笑い方も「ク~ックックックッ」ではなく「クク~ックックッ」である(太字部分はアクセント)。
  • ドロロのコピーロボットはトラウマを一切感じない(第130話ではトラウマモードが存在する)。さらに、第130話では語尾が「~ござる」ではなく「~ごじゃる」または「~ごじゃります」になっている。
  • 冬樹のコピーロボットはアホ毛が2本になっている。
  • 夏美のコピーロボットはツインテール縦ロールになっている。

劇中での経緯[編集]

第104話Aパートでは侵略モード・家事モード・休憩モードの3つのモードがあった。ケロロたちが慰安旅行に行く際、コピーロボットを家事モードにして留守番役をさせるつもりだったのだが、間違えて侵略モードにセッティングしたため暴走していた。

第130話Aパートではクルルが侵略モードを削除し家事手伝いモードに最適化を図ったものの、コピーロボットたちが強い自我を持つようになり全く融通がきかなくなりやはり自己暴走し始めた。更に同話Bパートではガルル小隊と死闘を繰り広げたが、ガルル小隊もまたコピーロボットを本物のケロロ小隊だと最後まで勘違いしていた。しかし戦闘後のガルル小隊を見ると、ガルルだけはケロロ達がコピーロボットと気付いていた様子だが、「勝って兜の尾を締めよ」を部下達に学ばせる為に黙殺した。さらにコピーロボットが非常に強かったためガルル小隊は自分たちがおごり高ぶっていたと自覚し、ケロロ小隊のもとへ行って自分たちに喝を入れてくれたことを感謝するという事態が起こった。もちろんケロロ小隊には身に覚えがないため、ガルル小隊が自分達に会いに来た理由がわからなかった。

第182話Bパートで3度目の登場をした。ケロロ小隊は「相手そっくりに化けて本物と入れ替わる」という侵略作戦を立てたが、ロボットの暴走によりタママ以外の本物は全員基地に閉じ込められてしまう。この回では冬樹・夏美・モアのコピーロボットも登場し、さらに全コピーロボットが相違点を排して本物とまったく同じ姿で登場している。タママのもののみ初めは以前と同じような外見で登場したが、能力比べに勝った後はタママと完全に同じ外見になり、背中のスイッチすらも見えない状態になった(ただし、語尾のみは変わっていない)。

第193話Aパートではクルルのコピーロボットのみ登場。クルルが初詣に行くことを面倒がり、代わりに「初詣モード」に設定したコピーロボットに行かせた。なお、この回では他に「昼寝モード」というモードが存在していたが詳細は不明。

関連項目[編集]

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