印旛日本医大駅

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印旛日本医大駅(いんばにほんいだいえき)は、千葉県印西市若萩一丁目にある北総鉄道京成電鉄

概要[編集]

千葉ニュータウンの最東部に位置し、奈良時代に病の完治のためにこの地にやってきた不破内親王の別名である「松虫姫」(まつむしひめ)の副駅名が付与されている。

北総鉄道の北総線と、京成電鉄の成田空港線(成田スカイアクセス線)が乗り入れているが、両線は当駅から京成高砂駅まで施設を共有し、成田スカイアクセス線列車としてスカイライナー(当駅は通過)とアクセス特急が、北総線列車として特急・急行・普通がそれぞれ運行され、実用上は同一の路線のような形で運用されている。

ただし当駅を含む区間においては、北総・京成とも線路を保有しない第二種鉄道事業者となっており、線路を保有している第三種鉄道事業者は、印西牧の原方が千葉ニュータウン鉄道、成田湯川方(当駅構内のぞく)は成田高速鉄道アクセスである。また、成田高速鉄道アクセスが保有する区間には北総線列車は乗り入れないため、北総線としては当駅が終点となる。よって、成田湯川方へは成田スカイアクセス線列車のみが乗り入れる。

北総鉄道と京成電鉄の共同使用駅であるが、北総鉄道が駅業務を担当する。駅番号は北総鉄道に対してのみ付与されており、HS14である[1]

年表[編集]

  • 2000年平成12年)7月22日 - 開業。
    当初の計画では「印旛松虫」という近隣の地名に由来する駅名になる予定だったが、駅近くの日本医科大学附属千葉北総病院があることからその名を取った駅名となった。
  • 2004年平成16年)7月1日 - 都市基盤整備公団独立行政法人移行に伴い、駅舎などの構造物の所有が千葉ニュータウン鉄道に継承される。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月23日 - 印旛村の印西市への編入により、所在地が印西市となる。
    • 7月17日 - 京成成田空港線(成田スカイアクセス線)の開業に伴い、京成電鉄との共同使用駅となる。

駅構造[編集]

掘割内に位置し、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。日本の鉄道駅としては珍しく駅舎に展望台があるが、通常一般公開はされていない。展望台へ続く階段は改札内のコンコースにあり、その横には待合スペースが設置されている。独特の外観から「関東の駅百選」に選ばれている。

2008年平成20年)4月15日には成田空港方面延伸に伴う線路切替工事が行われ、同日から当駅を発車する列車はすべて1番線を使用し、2番線は当分の間到着専用となった。

2010年(平成22年)7月17日のダイヤ改正における京成成田空港線(成田スカイアクセス線)の開業に伴い、2番線は成田空港方面ホームとなった。これに伴い、発車標は改札内コンコースとホームに各2基が設置された。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 HS 北総線
KS 成田スカイアクセス線
上り 千葉ニュータウン中央新鎌ヶ谷東松戸高砂
日本橋西馬込airplane.png羽田空港横浜方面
2 KS 成田スカイアクセス線 下り 成田湯川airplane.png成田空港方面

利用状況[編集]

  • 北総鉄道 - 2012年度の1日平均乗降人員4,552人である。
  • 京成電鉄 - 2013年度の1日平均乗降人員は1,099人であり、京成線内69駅中第68位である。この値はアクセス特急を利用した客の人数である。

開業以降の一日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通り。

年度別一日平均乗降・乗車人員[2]
年度 北総鉄道 京成電鉄
1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員[3]
1日平均
乗車人員
2000年(平成12年) 1,457 未開業
2001年(平成13年) 886
2002年(平成14年) 972
2003年(平成15年) 1,060
2004年(平成16年) 1,077
2005年(平成17年) 1,120
2006年(平成18年) 2,545 1,225
2007年(平成19年) 1,399
2008年(平成20年) 3,263 1,582
2009年(平成21年) 1,666
2010年(平成22年) 3,848 1,904 429
2011年(平成23年) 4,273 2,135 941 463
2012年(平成24年) 4,552 1,015
2013年(平成25年) 1,099

駅周辺[編集]

駅周辺は千葉ニュータウン「いには野」(ローマ字表記は「Iniwano」)地区としてマンションや住宅が造成されているが、造成地区域を外れると自然が残る。

2000年代初頭まで鉄道の便に恵まれない地域だったため、車社会の傾向が強く、朝夕以外は駅前は閑散としている。また、周辺の商業施設もロードサイド店舗が中心となっており、通勤・通学以外で鉄道を利用する人は少ないものの、乗降人員は増加傾向にある。

行政・公共施設[編集]

主な商業施設[編集]

学校[編集]

観光名所[編集]

バス路線[編集]

のりば 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
印旛日本医大駅 六合路線 日本医大・郵便局前・本埜支所前 JR小林駅 印西市 都市交通が受託
日本医大・郵便局前・白翠園前 京成佐倉駅
印旛学園線 日本医大・郵便局前・順天堂大学 京成酒々井駅 ちばグリーンバスが受託
宗像路線 日本医大・蒲刈・大廻新田 京成臼井駅 大成交通が受託
大成交通前
印旛支所ルート 荻原公園・竜腹寺東・印西牧の原駅入口 印旛支所 印西市ふれあいバス
日本医大千葉北総病院
買物直通バス 酒々井プレミアム・アウトレット ちばレインボーバス 土曜・日曜のみ運行

成田スカイアクセス線の開業[編集]

北総線を延伸する形で、当駅から成田空港駅までのルート(以下:新線区間)である成田スカイアクセスが、成田高速鉄道アクセスによって建設され、2010年(平成22年)3月までに完工した。同年3月25日から新線区間において試運転を行い、7月17日に開業した。

開業後、AE形スカイライナー」は新線区間で最高速度160km/h運転、北総線の既成区間である当駅 - 京成高砂駅間は最高速度130km/h運転を実施し、日暮里駅 - 空港第2ビル駅間を最速36分で運行する。

当駅から成田空港駅までの新線区間は「スカイライナー」および「アクセス特急」のみが運行され、それ以外の列車は従来通り当駅で高砂方面に折り返される。

これに関連し、2007年(平成19年)末には東側(成田空港方)の内側2線に折り返し線が設置された。この2線には乗務員に発車(入換)承認を合図する発車ベル装置が取り付けられており、折り返し列車は入換信号の開通の後、この発車(入換)承認合図のベルの鳴動を確認して上り本線へと進入する事が出来る。発車承認合図の発車ベル装置が取り付けられているのは、この他にも成田空港線の新根古屋信号場が存在する。

付記[編集]

  • 日中の北総線の列車は20分毎に運行されているが、3本に1本は1駅手前の印西牧の原駅折り返しになるため、一部40分毎となるが、アクセス特急も含めば10 - 30分待てば列車が来る。印西牧の原駅にアクセス特急は止まらないため、実質的に一時間当たりの停車本数は3本とかわらない。しかし、2012年10月21日のダイヤ改正により、日中のほとんどの列車が当駅に発着するようになるため、運行間隔が40分だったところが解消される。なお、開業当時は日中の半数の列車が印西牧の原駅折り返しであり、当駅発着列車は完全な40分毎であった。
  • 千葉ニュータウンの計画当初、都営地下鉄新宿線の延伸線として本八幡駅から当駅まで千葉県営鉄道北千葉線の建設が計画されていた。
  • 2001年(平成13年)2月にリリースされたSUPER BELL"Zシングル、「MOTO(e)R MAN Vol.3 仙台編&京浜急行」に収録されている「MOTOR MAN 京浜急行VVVF」において、当駅名が歌詞の中に登場する。歌の舞台は上述ロングラン列車の乗り入れ先の京急本線である。
  • 当駅に平行する国道464号の平行高規格道路として、北千葉道路が建設され、その一部区間 (800m) が完成している[5]
  • 烈車戦隊トッキュウジャーのオープニングで梨里杏が演じるミオが自動改札機を通過するシーンが撮影されているのは当駅である。

隣の駅[編集]

北総鉄道・京成電鉄
HS 北総線・KS 成田スカイアクセス線(成田空港線)
アクセス特急
千葉ニュータウン中央駅 (HS12) - 印旛日本医大駅 (HS14) - 成田湯川駅 (KS43)
特急・急行・普通
印西牧の原駅 (HS13) - 印旛日本医大駅 (HS14)

※特急は当駅始発の上りのみの運行。急行は当駅止まりの下りのみの運行。

脚注[編集]

  1. 京成時刻表Vol.25 2010年7月9日
  2. 一日平均乗車人員は千葉県統計年鑑による。
  3. 各種報告書 - 関東交通広告協議会
  4. 今春 OPENへ! 印旛日本医大前店 - 株式会社ナリタヤ
  5. 北千葉道路の一部開通について 千葉県県土整備部PDF 

関連項目[編集]